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果実の知識

その他メロン
melon
~日本は世界№1の栽培技術~
アールス、アンデス、プリンス、ハネデューは個々に特集してきましたが、メロンにはまだまだたくさんの品種があります。今回はそれらも含め、全体的なメロン情報についてお届けします。
出回り期
品種・産地によって出回り時期はさまざまですが、1年中供給されています。 冬場の1~3月が少なく、その時の主体は温室メロンです。4月から露地メロンの入荷が増えだし、5~7月にピークを迎えます。
食べ頃
収穫したてのメロンは果肉が硬すぎ、食べ頃までには数日間の追熟が必要になります。また、食べ頃はほんの1日~数日しか持続せず、すぐに発酵が進んでしまいます。品種や季節、気温によって追熟の速度はまちまちですので、最適なタイミングを見定めるのはなかなか難しいところ。
一般的にはお尻(花落ち部分)をそっと押してみて、少し柔らかく弾力が出てきたら食べ頃です。お店ではどの段階のメロンが売られているかわかりませんので、買う際には店員さんに相談するか、こっそりお尻を押してみると良いでしょう。(あまり派手にやるとお店の人から嫌われますからご用心。)
保存方法
くだもの・野菜はなんでもかんでも冷蔵庫に入れておけばよいというのは大きな誤り。
メロンは食べ頃に熟すまで室温で保存するのが鉄則です。冷蔵庫に長時間入れておくとメロンが仮死状態となり、低温障害を起こします。食べる前1~2時間だけ冷蔵庫に入れるようにして下さい。
栄養
メロンには、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、ナトリウム、鉄といったミネラルが含まれています。中でも多いのはカリウムで、100g中に340~350mg含まれています。この量は野菜と比べるとそれほど多いわけではありませんが、野菜のカリウムは調理中に消失しやすいのに対して、メロンは生食するため、摂取量はほぼ同じと考えてよいでしょう。 カリウムは、体内のナトリウムを道連れに体外に排泄されるので、高血圧を予防する大切なミネラルです。
歴史
①大昔篇
メロンの起源についてはたくさんの説があり、どれが真実かはわからないというのが本当のところですが、有力なものに「東アフリカ説」と「アフリカとインドの二元説」があります。
「東アフリカ説」では、メロンの原種はエジプトに広がって栽培が盛んになり(その様子が描かれた古代エジプト壁画が発見されています)、その後中近東からアジアに伝播していく方向と地中海を渡ってヨーロッパに伝わっていく方向に二極分化したと考えられています。
一方「二元説」では、アジア方面に伝播したメロンの起源はインドであり、東南アジアを経て中国へ分布し「東洋系メロン」の礎となったと考えられています。
真実が何れにせよ、メロンの記述は古代エジプト・ギリシャローマ時代・紀元前の中国などに見受けられ、いかに古くから世界中で食されてきたかを物語っています。
日本での歴史も古く、弥生時代の遺跡からマクワウリの種が土器と一緒に発見されていますし、古事記に始まり数々の書物にウリの記述が残されています。

②中世・近世篇
14~16世紀に入ると、ヨーロッパでの栽培が盛んとなります。ヨーロッパに伝わったメロンはその土地に応じて発展し、現在の西洋系メロンの三大柱である「カンタローブ」、「冬メロン」、「ネット(網目)メロン」へと進化していきます。 さらに新大陸発見後アメリカにも導入され、雨が少なく生育に適した西海岸で発展しました。

③近代篇
ヨーロッパでは、メロン作りに不適切な地域でも栽培する努力が重ねられ、その結果イギリスにおける「温室メロン栽培」の技術が飛躍的に発展しました。
ネットメロンの代表的存在であるアールスメロンは、イギリスで温室栽培専用の品種として改良が重ねられ、明治時代には日本にも導入されるようになります。農学博士の福羽逸人氏らの努力によって日本における研究がスタートし、さらに大正14年にアールス系の名品「アールス・フェボリット」が導入されるや品種の改良・栽培技術の研究がいっそう進み、「高級果実」としての地位を確固たるものしていきます。 また、露地メロンの日本導入もスタートし、民間では大正の初期から栽培が始まりました。

④現代篇
日本においては、昭和37年のプリンスメロンの発表によって、大衆メロンの品種育成ブームに火がつきます。プリンスは昭和40年代、全メロン生産の70%を占めるまでに成長しました。一方で昔ながらのマクワウリは姿を消していきます。その後は外見がアールスに似て高級感のある、それでいて安価なメロンの研究開発が盛んになり、1970年代後半には、さまざまな品種が登場します。その中で昭和49年にアムス、昭和51年にアンデスが発表され、シェアを伸ばしていきます。当時は夕張メロンを除いて「メロンといえば青肉」といった風潮が強く、赤肉の栽培はあまり盛んではありませんでした。ところが最近、嗜好の多様化によってようやく赤肉の開発にも力が注がれ、クインシーなどの優秀な品種が登場しています。 一方で、高級温室メロンの栽培技術は一層技に磨きがかかり、アールス系にもさまざまな改良型が開発され現在にいたっています。 今や日本のメロン産業は種類・品質共に世界で№1。まだまだこの流れは止まりそうもなく、毎年新しい品種が発表されています。
品種(五十音順)
☆アールス
アールスメロンのページをご覧下さい。

☆アムス
アムスメロンは、アールスとロッキーフォード、オーゲンを交配して作ったネット系の品種です。溝のような縦じまがあるのが特徴。果肉は甘く、淡緑色をしています。

☆アンデス
アンデスメロンのページをご覧下さい。

☆エリザベス
表面はノーネットで、鮮やかな橙黄色をしています。果肉は白色で上品な味がします。
病気に強く、作りやすい品種とされています。

☆キンショウ
キンショウメロンはネットはなく、表面は濃い黄色。果肉は白色で糖度はやや低いですが安定した食味を持っています。

☆クインシー
((ボレロ×アールス夏系7号)×スーパラチブ)×(新豊玉×ふかみどり)という複雑な交配を経て誕生した優秀なネット系赤肉メロン。赤肉の大衆メロンの代表的存在。甘みが強く、果汁も豊富です。

☆しらゆき
しらゆきは白色のまくわうりの西洋系ノーネットメロン。ハネデューとアールスの交配種です。皮も果肉も白く、歯ざわりのよい品種です。

☆ハネデュー
ハネデューメロンのページをご覧下さい。

☆パパイヤメロン
その名の通り、見た目がパパイアに似た長楕円形のメロン。ネットはなく、果肉が白く歯ざわりもよく、香りも甘みも強い南欧系品種です。

☆プリンス
プリンスメロンのページをご覧下さい。

☆ホームラン
ホームランメロンはハネデューの白色と緑色の交配種。白い皮で果肉も白。細 長い形をして香りはありません。特徴は日持ちがよいことです。 果肉も白のノーネット系です。

☆夕張メロン
北海道夕張市特産のネット系赤肉メロン。アールスフェボリットとアメリカ系赤肉露地メロン「スパイシー」を交配してできたもの。静岡のマスクメロンと双璧をなす高級メロンの代名詞的存在。初セリで1玉ン万円というのが毎年のニュースになるほどです。
メロンよもやま話
●名前の由来
「メロン」はギリシャ語の「melopepon」から来ており、「りんごのようなうり」という意味です。

●メロンは野菜?
分類学上、1年生および多年生の草本になる実は野菜で、永年生の樹木になる実はくだものと定められています。メロンはウリ科のキュウリ属という1年生果菜なので、分類学上は野菜の仲間ということになります。メロンの他に、すいかやいちごも野菜の仲間で、この3品目を「果実的野菜」と呼ぶこともあります。
では、お店でメロンがくだもの売り場に並んでいるのはまちがいなのでしょうか? あくまでも“学問上”は野菜だということですので、一般的にくだものとみなしてもなんら問題はありません。中央市場でもメロンは果実として販売されています。市場では消費者の側に立ち、消費される形態に合わせて野菜・くだものを分けているのです。

●メロンとスイカの微妙な関係
メロンとスイカは親戚のようなもので、どちらもウリ科の果菜に属します。ところが奇妙なことに両者はとても相性が悪く、なんとこの2つを並べて置いておくと、スイカは早くに腐ってしまうのです。
原因はメロンから出るエチレンガス。この気体は果実や野菜の熟成を早める働きがあり、スイカはその影響をもろに受けてしまうのです。
風通しの良い場所ならばそれほど神経質になる必要はありませんが、うっかり並べて置いたり、一緒に冷蔵庫に入れるなどしないように気をつけてください。

●ネットのできるわけ
メロンには品種によって表面に網目模様のある「ネット系」とすべすべの「ノーネット系」があります。
ネットのできる品種は、果実の成長過程で表皮だけが先に成長がストップし、中身だけがぐんぐん大きくなるという特徴があります。そのため表面がひび割れ、それを塞ぐために癒合組織が発達してネツトとなるのです。人間にたとえれば、かさぶたのようなもの。
ネット系メロンの品質評価に、ネットの張り具合は欠かせないポイントです。ネットのきめ細かいものは、見た目の美しさだけでなく、肉質も甘みも優れている傾向があるからです。
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