花みょうが、みょうがの子とも呼ばれ、さわやかな香りと独特の風味があり、刻んで汁の実や麺類の薬味、刺身のつまなどに。生食する場合は、水につけてアク抜きをします。夏場に花をつける夏みょうがはやや小型、秋みょうがはやや大型種。みょうがたけは若茎を軟化栽培したもので、辛味があって香りもよく、酢の物や吸い物、天ぷらなどに使います。 |
名前の由来 |
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釈迦の弟子であった「周梨槃特(スリバンドク)」は、自分の名前をすぐに忘れてしまう人物だった。不憫に思った釈迦は、首から名札を下げさせたが、名前を覚えられないまま亡くなってしまった。後に彼の墓から見慣れぬ草が生えた。周梨槃特の墓から芽を出したそれは、一生自分の名を荷にして苦労したことにちなんで「茗荷」と名づけられた。という説があります。 |
選び方 |
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色つやがよく、小柄でよく太り、身が締まったものが良いでしょう。
花が開いたみょうがはやわらかく風味も無いので避けましょう。 |
成分 |
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香りの成分はアルファピネンという精油成分で発汗、呼吸、血液の循環を良くする働きがあります。辛味成分には、口内炎やのどの痛みに有効な成分が含まれているようです。 |
栄養価 |
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ビタミンC、カリウムを含みます。
効用
食欲不振、口内炎、のどの痛み、ストレス
熱を冷まし、解毒効果がある。夏バテに効果あり。
ホルモンのバランスを整える効果があるので、生理不順、更年期障害、生理痛や冷え性にも有効。
発汗、呼吸、血液循環などの機能を促す作用があるので、腰痛、肩こり、リウマチ、神経痛にも効果あり。 |
調理のコツ |
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刻んで水にさらす。あまり長時間つけると薬効成分が流れてしまいます。
みょうがたけは、サッと熱湯に通して酢につけるとほんのり赤味を増します。 |
レシピ |
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茗荷漬け
材料(2人分)
茗荷100g しらす干し100g わかめ 100g 酢大さじ10 しょうゆ大さじ4 砂糖大さじ4 塩少々
①茗荷は縦4つ割、または6つ割にして塩少々をふり、しんなりさせて軽く絞ります。
②しらす干しはザルに入れ、熱湯をかけて水洗いをしたのち、水気をよく切ります。
③わかめは水に戻し、熱湯をかけて細切りにします。
④①~③を混ぜ合わせ、押しぶたをして軽い重石をして一晩置きます。
⑤重石をはずした④に調味料をかけて味を調えます。
茗荷とわかめのサラダ
①わかめは水につけ戻し、食べやすい大きさに切ります。
②茗荷は千切りにし、冷水につけます。
③①と②を合わせ、かつお節を散らし、ポン酢をかけていただきます。 |