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野菜の知識
ながいも
ヤマノイモ科ヤマノイモ属
yam(英)
一般名は「やまいも」といい、その中の早世長根品種を「ながいも」、扇状品種を「いちょういも」、塊状品種を「やまいも」と呼んでいます。
来歴
長芋は、漢方では「山薬(サンヤク)」と呼ばれ、薬として使用されており、高血圧を癒し、胃腸の調子を整え、疲労を軽減させる効果があるとされています長芋は大和芋、自然薯と同じ山芋に分類されます。山芋とは里(村)で取れる芋を里芋というのに対し、山で取れる芋のことを山芋といいます。長芋は中国原産で紀元前3世紀ごろから栽培されており、朝鮮半島経由で日本に渡来しました。中国では山芋が滋養強壮剤として漢方薬にもなっているように、効用が認められています。
選び方
長芋はすらりと真直ぐに伸びていてふっくらと太いもの、皮の色が黄色がかった肌色のものが良品です。また全体にひげ根がついているものが良品です。
切り売りの場合は切り口の色が白いものを選びましょう。
保存法
丸ごと1本の場合は、新聞紙に包んで冷暗所に置けば長持ちします。切ってあるものや使いかけのものは切り口が空気に触れないようにラップでピッチリと包んで冷蔵庫の野菜室に入れましょう。すりおろしたものは冷凍保存することも可能です。使う際は自然解凍しないと味わいが失われます。
栄養価
長芋は栄養価が高く、タンパク質・ミネラル・ビタミンCなどを豊富に含み、コクのある独特の味を持った健康食品です。またアミラーゼなどの消化酵素を多く含んでいるため、一緒に食べた米などでんぷんを含む食品の消化を助けます。さらに、長芋独特の粘りには、体内でタンパク質をうまく活用させる効果があるといわれます。長芋の食物繊維には、胆汁酸やコレステロールが再吸収されるのを防ぐ働きがあります。
長芋に含まれる多量のカリウムは、体内のナトリウム(塩分)を排出する働きがあるため、高血圧を予防する効果が期待されます。
レシピ
長芋のかき揚げ
材料(4人分)
長芋20cm、しいたけ4個、小麦粉(薄力粉)1 カップ、水1 カップ弱、揚げ油適量、塩適量
①長芋は皮ごと7~8mm厚さのいちょう切りにする。
②小麦粉と水を混ぜ合わせて衣を作り、長芋としいたけを加え、混ぜる。
③揚げ油をフライパンの高さ半分位まで入れ中温に熱し、②のタネを大きめのスプーンですくって入れていく。衣がおちついてきたら時々空気にふれさせながら、裏返してカラリと揚げる。
④油をよくきって皿に盛り、塩で食べる。

すりながし汁
材料(4人分)
長芋20cm、だし汁4カップ、みそ大さじ3、刻みみつば適量、青のり少々
①だし汁を煮たて、みそを溶きいれて調味する。
②長芋を皮ごとすりおろし、①がフツフツしたら火を止める。
③おわんに注ぎ、刻みみつばを散らし、青のりを振る。
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