| 歴史 |
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唐辛子は中南米が原産地で、15世紀にコロンブスによってスペインにもたらされました。その後ヨーロッパの涼しい環境で辛味の少ない品種が誕生したといわれています。日本へは16世紀に辛味のある唐辛子が伝来。江戸時代には栽培されていました。明治時代になると、欧米から甘味種が導入されましたが、しばらくは定着せず、一般に広まったのは第二次世界大戦後です。 |
| 品種 |
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唐辛子は、「辛味種」と辛みのない「甘味種」に分類されます。しし唐は植物学的にはピーマンと同種の甘味種になります。普段、食べているしし唐は熟す前に収穫されたもので、成熟すると赤くなりますが、辛みが出るわけではありません。しかし極まれに、非常に辛いものが紛れていることもあります。これは、乾燥など強いストレスの中で育つなど、環境に応じて辛み成分ができたものです。見た目での判断は難しいですが、形がいびつなものや小ぶりなもの、中に種が少ないものは辛みが強いことがあります。
ししとう
見た目は青唐辛子のようですが辛味は少なく、特有の香りとほのかに苦味があります。
炒め物や天ぷら、素揚げなどにするのが一般的な食べ方です。
伏見甘長ししとう
江戸時代から京都の伏見地区で栽培されきた甘み種で、通常のしし唐に比べて大きく、細長いのが特徴。京野菜の一つとして扱われています。独特な風味と甘さを持っています。
万願寺ししとう
京都府舞鶴市万願寺地区で栽培されていたことからこの名前がつきました。京野菜の1つとしても人気の野菜です。伏見甘長しし唐に比べると、ふっくらとしていて、炒め物や揚げ物、肉詰めなどに向いています。 |
| 見分け方 |
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しし唐は全体につやがあり、緑色が鮮やかなもの、皮に張りがあるものが新鮮です。
ヘタが黒ずんでいたり、果肉が硬いものは避けましょう。 |
| 保存法 |
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乾燥しないようにポリ袋に入れて密封し、10℃くらいの冷暗所で保存します。夏場は冷蔵庫の野菜室に入れたほうがよいでしょう。しかしどちらにしても早めに使い切ることが大切です。 |
| 栄養価 |
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食物繊維が豊富で、緑色の濃いものほどカロテンの含有量が多いので皮膚や粘膜を正常に保ち、消化器系や呼吸器系の抵抗力を高めるのに役立ちます。
また、ビタミンCを多く含んでいるので、免疫機能を高め、疲労回復の働きもあります。 |
| 調理に際して |
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しし唐は丸ごと使うことが多いのですが、ヘタの先端に茶色い部分があれば切り落としましょう。また丸ごと焼いたり、揚げたりする場合は破裂しないように切り目を入れたり、竹串で所々穴をあけておきましょう。
またしし唐はビタミン類が豊富ですので短時間で加熱して、栄養の損失を極力防ぎましょう。短時間の加熱は色も香りも引き立てます。 |
| レシピ |
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しし唐のベーコンロール
材料（4人分）
しし唐1パック（100g）、赤ピーマン1個、ベーコン6枚、マスタード少々
①しし唐は縦に1本切り目を入れ、赤ピーマンは縦半分に切ってヘタと種を取り、縦細切りにします。
②ベーコンは長さを半分に切り、①のしし唐と赤ピーマンをベーコンで巻き、楊枝で留めます。
③オーブントースターで6分ほど焼き、マスタードをのせて出来上がりです。
ツナとししとうのサラダ
材料（4人分）
しし唐2パック（200g）、トマト2個、玉葱1個
ソース（ツナ缶大1缶180g、マヨネーズ1/2カップ、しょうゆ大さじ1、酢大さじ1）
しょうが汁小さじ2、塩少々
①しし唐は軸の部分を取り除き、金串に刺して焼き網で少し焦げ目がつく位に両面を焼いて、
串からはずしておきます。
②①のしし唐に、しょうが汁と塩少々をふり、下味を付けます。
③トマトはくし形に切り、玉葱は薄くスライスし、水にさらした後水気を切ります。
④ツナは軽く油を切ってボウルに入れ、ほぐしてマヨネーズ、しょうゆ、酢を加えて混ぜ合わせ
ソースを作ります。
⑤ボウルにしし唐、トマト､玉葱を入れて合わせ、器に盛ってソースをかけて出来上がりです。 |
