| 金沢一本太ねぎ | 
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            種の保存が必要となっている「金沢の伝統野菜」に認定されています。「加賀ねぎ」「金沢一本」「金沢太ねぎ」とも呼ばれ、普通のねぎよりもやわらかく、寒くなるほど甘みが増します。 
長すぎて風に弱いなどの理由で生産は減少しましたが、太いのにやわらかく、すき焼きや鍋物には最高のねぎで、その風味は天下一品です。  | 
          
          
            
             
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            出回り期  
            7月~2月  産地=金城地区、富樫地区  
             
            選び方 
つやがあり、弾力に富むものを選びましょう。 
一般に、青い部分と白い部分がはっきりと分かれている方が良いといわれます。  
             
            保存方法  
新聞紙に包んで、冷暗所で保存すれば3日~4日は持ちます。 
空き箱等を利用して根を下にして立てておく方が長持ちします。  
             
            栄養 
            ビタミン類が多く、特に葉先はカロテン、ビタミンC、ビタミンAが豊富です。 
独特の香りは硫化アリルによるものですが、体内でビタミンBの再生を促し、消化液の分泌を良くし、食欲増進に役立ちます。  
            ねぎは強壮剤としても知られ、漢方でも発汗作用などの効果が認められています。また、精神安定に良いとされ、昔は受験に挑む学生に良く振舞われました。 
            白い部分は殺菌作用があり、細かくきざみ味噌汁に入れ、煮立てて熱いうちに飲むと風邪に効果があるとされており、緑の部分は肉や魚の生臭さを消すといわれています。 | 
          
          
            
             
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            料理レシピ 
             
            ねぎの酢みそ和え 
            ①ねぎを8~10cmにぶつ切りにする。 
            ②みそと酢を溶き混ぜる。  
            ③鍋に湯を沸かしてねぎを入れ、弱火で2~3分程ゆで汁を切る。  
            ④器に盛り付ける。  
            ⑤②をかけて完成。 
             
            すき焼き 
            5cm位の長さに斜めに切るか、または縦に二つ割に切って、牛肉、しらたき、焼き豆腐、その他好みの野菜と一緒に煮る。 
(しょうゆ、砂糖、酒、みりん等で味付け) 
             
            ねぎの豚バラ肉巻き  
            材料(4人分) 
ねぎ2本 
豚バラ肉150g 
ごま油大さじ1杯 
七味唐辛子、塩少々 
            ①ねぎを4cmに切り、上から豚肉1枚を巻き付ける。 
            ②巻き終わりを楊枝で刺して、3~4個を串刺しにする。 
            ③フライパンにごま油をひいて焼き上げる。 
            メモ:巻きつけた豚肉がほどけないように、初めに巻き終わりの部分を下にして、フライパンで焼きます。こうすれば端の部分がくっついて、ほどけません。心配なら、巻き終わりを楊枝で刺して焼いても良い。ポン酢やごまダレでいただいても美味しい。 
             
            たら、しらたきとねぎの煮物 
            材料(4人分) 
ねぎ 2本 
たら 4切れ 
しらたき 1玉 
            ①しらたきをもみ洗いして水気をよく切り、食べやすい長さに切る。 
            ②ねぎを4cmの長さに切る。 
            ③鍋に煮汁を入れて煮えたら、たらを一切れずつ入れる。  
            ④魚を全部入れてから、しらたき、ねぎの順番に入れ、味がしみるまで煮る。  | 
          
          
            
             
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            |  追 記 | 
          
          
            関東の根深ねぎの系統。(金沢弁ではねぎのことを「ねぶか」ともいう。)長野の「松本一本太ねぎ」から選抜されたことにルーツがあります。 
             
北陸以北における寒冷地系の代表品種として一世を風靡した。明治期には加賀ねぎと一般に呼称されていたが、明治末から大正初期には金沢付近で栽培されていた秋ねぎを金沢ねぎと呼ぶようになった。 
その後昭和初期まで金城地区を中心として自家採種によって一本ねぎとして栽培されてきた。昭和37年に金長ねぎが発表され、金長ねぎ一色となり、金沢一本ねぎの栽培は少なくなった。  
             
            1960年代の最盛期には80軒以上の農家で栽培され、生産量も200トン以上あった。しかし、ねぎとしては長い部類に入り、風に折れやすく、また箱詰めする際にカットの手間がかかることが嫌われ、生産は年々減少し、近年毎年1トン前後の生産であったが、一本太ねぎを復活させようと官民一体となった取り組みが結果につながっている。 |