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果実の知識

び わ
バラ科ビワ属
~春から初夏の季節感漂うフルーツ~
来歴
びわの原産地は中国と日本南部。中国では古くから食用とされ、日本でも各地に小さなものが自生し、食べられてきたと考えられています。ただし、日本で自生していたものは小粒で商品価値が低く、当時は自家栽培のみでした。
また、古くは日本には「びわを作ると早死にする」という迷信があり、それほど栽培が盛んにならなかったという背景があります。これは、当時びわが病人のいる家で薬代わりに栽培されることが多かったために逆に起こった迷信で、びわに含まれる成分がいかに薬効性の高いものであるかの裏返しでもあります。
日本での栽培が盛んになったのは江戸時代からで、天保年間(1830年代)に中国から大きなびわが長崎に導入されたのがきっかけです。 現在、日本・中国・北部インドを中心に作られていますが、18世紀にヨーロッパに伝えられ、地中海沿岸でも栽培されています。 「びわ」の名は、楽器の琵琶に形が似ていることからつけられたというのが一般的ですが、中国語の発音を真似た「ヒワ」からきたという説もあります。(ちなみに楽器の琵琶も、もともとは「枇杷」と書いたそうですが、琴の一種ということで「琵琶」になったそうです。)
産地
近年はハウス栽培によって出回り時期が広がりましたが、今でも季節性の高いくだものとして親しまれています。
最も早くて2月下旬からスタートし、4月になると量が増えだし、5~6月がピーク。びわは寒さに弱く、年間の平均気温が15度以上の温暖な地での栽培が中心となります。従って、九州四国地方が生産のメインであり、長崎県が全国一の生産量を誇っています。栽培の北限は千葉県で、「田中」という品種の特産地になっています。
びわの木は、多くは斜面に植えられます。斜面だと冷気の停滞が少ないので、寒さを嫌うびわには好都合なのです。
品種
びわにもたくさんの品種がありますが、代表的なものを紹介しましょう。

●茂木(もぎ ハウスもの2月~ 露地もの5月下旬~6月上旬)
日本で現在栽培されているびわの主力品種。
江戸時代の天保年間に中国から長崎に伝えられた唐ビワの実生から育成され、長崎県の茂木という地で主に栽培されたため、この名がつきました。
形は楕円形で果皮も果肉も橙黄色をしています。果重は平均40g。果皮はむきやすく、甘味は強く多汁で酸味はすくない品種です。

●田中(たなか 6月上旬~6月下旬)
明治12年(1879年)に田中芳男博士が長崎から種を持ち帰り、東京で育成させた品種。 形は丸みがあり、茂木よりも大粒なのが特徴です。果重の平均は60g。果皮も果肉も橙黄色ですが、茂木に比べていくぶん薄い色をしています。 千葉県で栽培が盛んな品種です。

●長崎早生(ながさきわせ 2月~4月)
長崎県果樹試験場で、本田早生と茂木とを交配させて誕生した品種。昭和49年に、誕生した県名にちなみ、長崎早生と命名されました。 形は茂木に似ていますが、果重は40~50gで茂木よりやや大きいのが特徴。果皮は橙黄色で、茂木よりやや赤みがあります。果肉も橙黄色で非常にやわらかく、早生種としては多汁で甘味も強い品種です。 ハウス栽培に対する適応に優れています。

●種無しびわ!?
千葉県の試験場では種無しびわの開発に成功したそうで、数年後には商品化されそうです。「種が大きくて食べにくい」というのがびわの難点だっただけに、種無しびわが出回れば大変な人気を呼ぶかもしれません。
可食部
びわには4個~7個の大粒の種が入っています。従って「種ばかりで食べる部分が少ない」と思われがちですが、さにあらず。果皮が薄いので、割合からいうと70%が可食部。この数字はバナナや中晩柑類よりも多いのです。
選び方
へたが新鮮で果皮に張りがあるものを選びましょう。また、表面に生えているうぶ毛のようなものが抜け落ちていないものが新鮮です。
保存
びわは暑さにも寒さにも弱いフルーツで、品質劣化のスピードが速いの難点。なるべく早く食べきるようにしたいものです。保存するときは冷暗所に。ただし冷蔵庫に入れるなら食べる前2~3時間前の短時間だけ冷やすようにしてください。
栄養
果肉にはカロテンが含まれ、風邪の予防、皮膚や髪の毛の健康、高血圧予防などに効果的です。
また、葉には皮膚疾患の改善、のどの炎症の緩和、下痢止めなどに効きめがあり、古くから民間療法として重宝されてきました。

◆葉を刻んで日干しにし、煎じた汁を飲むと下痢止めによいとされています。
◆煎じ汁をを薄め、うがいをするとセキ・のどの炎症に効果があります。
◆葉を袋に入れて入浴剤にすると、あせもや皮膚炎の改善に役立ちます。

また、栄養とは違いますが、びわにはのどの渇きを癒す効果があります。水をがぶ飲みする代わりに、びわを2個ほど食べると渇きを潤してくれます。
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