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果実の知識

バナナ
バショウ科バショウ属
国内ではほとんど作られていませんが、1年を通して考えれば、日本人の食生活にもっとも密接なフルーツがバナナです。安くて手ごろ。朝食代わりにもなる栄養価抜群のくだものです。 最近は品種改良も盛んで、ますますおいしさが追及されています。
バナナの歴史
原産地は東南アジアの熱帯地域と考えられています。紀元前には、中に小豆粒ほどの種がぎっしり詰まった原種があったようですが、突然変異によって種無しが出現し、それを何世紀にもわたって改良を施し、現在にいたっています。赤道の南北ほぼ30度内が主力産地の地域であり、このあたり一帯を「バナナベルト地帯」と呼ぶ人もいるようです。
バナナがフルーツとして広く人々に認知されたのは18世紀にアメリカ・ヨーロッパに普及したころからです。 日本にはポルトガルの宣教師ルイス・フロイスによって織田信長に献上されたのが最初。明治時代には台湾から輸入されるようになり、取引が始まりました。台湾産を中心にしばらくは輸入が活発化しましたが、それでも当時のバナナは庶民にとっては高嶺の花。高価すぎてなかなか食べられるものではありませんでした。昭和38年よりバナナの輸入は自由化され、それを機にフィリピン産を中心に大量に出回るようになり、ようやく一般の人々にも安価に手が届くものとなったのです。
出回り
1年中安定して供給されています。中でもピークは3月から7月ごろ。
産地
日本では沖縄で作られていますが、全国的に消費されるバナナはほとんどすべてが海外からの輸入物です。主力はフィリピン産で、エクアドル、台湾産などもポピュラーです。
世界的には、最大の産出国はエクアドルであり、以下コスタリカ、コロンビアと続きます。中南米で世界全体の70%を産出しています。
青いバナナと黄色いバナナ
普段われわれが食べているバナナは黄色ですが、海外から船で運ばれ、日本に到着した時はすべてが青い色(正確には濃緑色)をしています。この「青バナナ」はまだ熟していない状態であり、このままでは食べられません。これを日本国内で特殊な方法により追熟させることによって色が黄色に変わり店頭に出されるのです。
未熟な状態で輸入する最大の理由は害虫問題です。バナナ産地は「ミカンコミバエ」などの害虫の分布地域であり、この害虫は熟したバナナには寄生しますが、未熟の青バナナには寄生しないことが判明しています。このため、熟したバナナの輸入は植物防疫法によって禁止されているのです。
バナナの追熟
バナナは人為的に追熟させることで初めておいしくなります。(産地で樹上で自然に熟したバナナはおいしくありません。)

追熟は、
①バナナを室(むろ)という加工室に入れ、
②エチレンガスを注入し、
③温度管理を徹底する 

という方法で行われます。この過程でバナナの色は濃緑色からだんだんと黄色に変わっていくのです。ここから、バナナの熟成加工は「色つけ」とも呼ばれています。 いまやコンピューターによってガスの注入・温度の設定は24時間管理できるハイテク環境になりました。しかし、最終的にバナナのおいしさを左右するのは依然として“プロの匙加減”であり、職人芸的な技術が必要とされています。 丸果石川中央青果では、一度に13,800ケースのバナナを熟成できる「丸果バナナ加工センター」で、色つけを行っています。
食べごろはシュガースポットで
熟するにしたがってどんどん色が変わっていくバナナですが、一番おいしいのはどのタイミングでしょう。好みにもよりますが、甘さがもっとも強くなるのは、表面に茶色いぽつぽつが出ている時です。このぽつぽつの斑点を「シュガースポット」と言います。
保存方法
バナナに冷蔵庫は厳禁!!すぐに黒ずんでしまい、甘く熟す前に腐敗が始まってしまいます。低温に弱いフルーツなので、常温で保存しましょう。冷たいのが食べたいのなら、食べる前30分程度だけ冷蔵庫に入れるように。 また、袋入りの房で購入した場合、エチレンガスが中に溜まると熟度が早く進行してしまうので、一つずつに分けてビニール袋に入れ、輪ゴムなどで閉じておくと数日は長く持たすことが可能になります。
栄養
炭水化物(でんぷん質)を多く含むので、カロリー摂取に最適。1gあたり1カロリーで、他のくだものと比べて格段のエネルギー量を誇ります。したがって、時間のない朝食時には主食にもなりえます。また、一流のスポーツ選手には試合前にバナナを食べる人が少なくありません。これは、バナナには複数の種類の糖質が含まれており、エネルギーを継続的に長時間にわたって生産することができるという長所によるものです。でんぷん・ブドウ糖・果糖・ショ糖といった糖質は、それぞれ体内に吸収される時間が異なります。バナナにはこれら糖質群がすべて含まれているのです。 また、カリウムの含有量の多さもバナナと長所のひとつです。カリウムは筋肉が活動するには必須のミネラル。長時間の運動による筋肉のけいれんなどを防ぐことにも大変効果があります。また、精神のいらいらを解消したり、余分な塩分を体外に排出して血圧を下げる効果もあります。
その他、ビタミン類も多く含み、特にAとCが豊富。 さらにバナナには、情緒を安定させ、精神をリラックスさせる効果のあるセロトニンという成分も豊富に含まれています。
消化も良いので、離乳食にもよく利用されています。 そして! 最近の研究で「ガン予防に効果的」であることが明らかにされました。
まだすべてが解明されたわけではないようですが、バナナは体内の「マクロファージ」を増やし、TNF(腫瘍壊死因子)という物質を産出するのにきわめて効果的であるとのことです。マクロファージとは免疫細胞で白血球の一種。TNFはガン細胞を攻撃する役目を果たします。このバナナの効果は、体の免疫力そのものを高めるものですから、ガン予防に限らずあらゆる病気にかかりにくい体質を作ってくれるわけです。また、シュガースポットが出ているような熟したバナナほど免疫活性力が強いということもわかっています。 さらに、バナナは数ある食品群の中でも抗酸化力が非常に高い食品であり、この点からもガン予防に効果的。また生活習慣病全般に抗力を発揮してくれます。
品種
バナナにも品種は生食用で100種以上、全体では300種以上あると言われています。

○ジャイアント・キャベンディッシュ
鮮やかな黄色の表皮とクリーム色の果肉が美しく、日持ちに優れた品種です。
私たちが普段よく食べるバナナの多くはこの品種ですが、キャベンディッシュ系にも数多くあり、最近ではこれに台湾系品種をかけあわせるなど、品種開発が一層盛んになってきた感があります。

○北蕉(ほくしょう)
台湾バナナの主力品種。台湾バナナは味が濃厚で果肉が緻密なのが特徴。この品種の変種である仙人蕉(せんにんしょう)という品種もポピュラー。

○モンキーバナナ
セニョリータともいわれる長さ7cm~9cm、太さ2.5cm程度の小柄なバナナ。味は甘く、やわらかい果肉であり、デザート用として人気が高い品種です。

○ モラード
色が赤みがかった橙色なのが特徴的で別名「レッドバナナ」。果肉は黄白色。甘味が強く、香りも強めです。

○ 島バナナ
沖縄の在来種。普通のバナナより短くて小さいです。酸味と香りがあり風味は濃厚。

○ 調理用バナナ
熱帯地域で常食されている調理用バナナ、カルダバ種。加熱すると、イモに似た食感になります。
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