| 歴史  | 
                
                
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                  ブドウは紀元前3000年のエジプト時代から栽培されており、ヨーロッパでは聖書などにもよく登場するフルーツです。 
レッドグローブは米国のカリフォルニア大学農学部が育成した品種です。  | 
                
                
                  | 産地  | 
                
                
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                  ぶどう類は、世界で最もたくさん栽培されているフルーツです。生食以上に、ワインの原料としての需要が非常に大きいからです。 
当然、生産国も世界中に広がっていますが、日本への生食用ぶどうに関しては、チリとアメリカが双璧です。  
特にチリは、南半球に位置し緯度的にはちょうど日本と正反対の関係にあります。したがって季節も日本とは正反対。国産ぶどうのシーズンオフに収穫のピークを迎えるのです。 | 
                
                
                  | 出回り期  | 
                
                
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                  レッドグローブが出回るのは10月から翌年6月ぐらいまで。  
国産のぶどうが少ない、或いは全くない時期に輸入されるわけです。 
産地別にいうと、10月~12月が米国カリフォルニア産、1月~6月はチリ産がメインです。 | 
                
                
                  | 見分け方  | 
                
                
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                  実に張りがあり、脱粒(茎から粒が取れてしまうこと)があまりないパックを選びましょう。  
表面に白い粉が吹いている場合がありますが、これは農薬ではなく、“ブルーム”と呼ばれる果糖が浮き出たものですので、気にする必要はありません。 | 
                
                
                  | 保存方法  | 
                
                
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                  レッドグローブをはじめとする輸入ぶどうは、冷蔵状態では非常にもちの良いフルーツで、そもそもが船で数週間かけて日本にやってきます。買った後も、1℃前後で冷蔵しておけば、比較的保存が効きます。  
ただし、乾燥を防ぐため、ポリ袋などに入れておくようにしてください。 | 
                
                
                  | 食べ方 | 
                
                
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                  レッドグローブをはじめとする輸入ぶどうは、皮ごと食べるのが一般的です。  
「農薬が心配。ぶどうは皮をむいて食べるもの!」というこだわりをお持ちの方は皮むきに挑戦していただいて結構なんですが・・・でもなかなかきれいにむけないのが輸入ぶどうなんです。皮がつるんとむけるのは国産ぶどうの特徴であり、日本人の食べ方のほうが世界的には稀なのです。 
 
輸入ぶどうを食べるときは、食べる直前に水で洗うようにしてください。種が気になる方は、つまようじなどを使って種を先にほじくり出すこともできます。  | 
                
                
                  | 残留農薬  | 
                
                
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                  海外ではもともと皮ごと食べる習慣ですから、生産団体の残留農薬に対するチェック体制は日本以上に厳しい基準があります。 
また、日本に輸入される際には残留農薬検査も行われています。厚生労働省が調査した結果では、99%のぶどうからは農薬が検出されず、また、わずかに検出されたものでもその量は微量であり、人体には全く害がないものです。  
さらに、農薬は水洗いすれば大部分が流れ落ちてしまうため、食べる直前にザッと水洗いする習慣をつけておけば、輸入ブドウは全く危険性のない安全なフルーツであるといえましょう。 | 
                
                
                  | 栄養  | 
                
                
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                  ぶどうには鉄、カルシウム、カリウムなどのミネラルがバランス良く含まれています。  
また、レッドグローブなど皮ごと食べるぶどうには特別な恩恵もあります。それは、ぶどうの皮にポリフェノールが非常に豊富に含まれていることです。ポリフェノールには抗酸化作用があり、コレステロール値を下げるなどさまざまな健康効果が期待できます。 
                  皮にはポリフェノールの一種であるアントシアニン、カテキン、さらにはレスベラトロール等が多く含まれており、これらは抗がん作用や心臓病予防などに効果的であることがわかっています。 | 
                
                
                  | その他の輸入品種  | 
                
                
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                  大きく分けて種あり系と種なし系に分けられます。レッドグローブは種ありです。 
  
                  種あり品種-------------- 
                  〇エンペラー 
色は濃い赤紫色で、甘味が強く口当たりの良い品種です。 
 
                  〇リビエール 
                  甘味が強く、やわらかな食味が特徴。日本の巨峰に似た黒い大粒のブドウです。  
                   
                  種なし品種--------------  
種なし品種の多くは「〇〇シードレス」という名前なのでわかりやすいのですが、店頭では「シードレス」が省略されて「〇〇」とだけ表示される場合もありますのでご注意を。 
ただし、レッドグローブに比べて日本での流通量は少なく、それほどお店では見かけないかもしれません。 
 
                  〇トンプソン・シードレス 
カリフォルニアではレッドグローブよりも生産量が多い主力品種です。アメリカの生産者は日本に対してこの品種をもっと売り込みたいようですが、マスカット系に似た色・食味であまり差別化がはかれないためか、日本では期待以上に出回ってはいません。 
しかし、皮が薄く、甘味が強く、緑色がさわやかで、なんといっても種がないのが食べやすく、今後の消費拡大が期待されています。 
 
                  〇フレーム・シードレス 
濃赤紫色の種なしぶどう。果肉はよく締まっていて果汁が豊富。甘味が強い品種です。  |