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果実の知識

豊水梨
pear
~文字通り、風味“豊かな”初秋の赤梨~
三水(新水・幸水・豊水)のとりを勤めるのが豊水。
幸水に次ぐ日本梨の主力品種です。8月の夏真っ盛りに食べるのが幸水なら、豊水は秋めいた9月の涼風の中で味わう梨といえます。
豊水の特徴
リー14(菊水×八雲)と八雲(青なし)の交配種。昭和47年に農水省果樹試験場から発表されました。平均の重さが350g~450gで梨の中では大玉。果肉は幸水と同程度で、非常に柔らかく、ジューシーで酸味も程よくあります。糖度は11度~13度で品質は最高。
登場以来、生産量は順調に伸びてきましたが、出荷時期が二十世紀と重なるために、近年は横ばいで推移しています。
幸水に勝るとも劣らない食味を持っていますが、収穫時期が台風シーズンに当たるため、年によっては品質にばらつきが出ることも。しかし、日持ちは三水の中では一番よい品種です。
三水(さんすい)の話
昭和30年代になって、農水省果樹試験場では数々のなしの育種が始まりました。中でも34年発表の「幸水」、40年の「新水」、47年の「豊水」は品質がすぐれ、果汁が多い赤なしとして、他の品種と区別して「三水」と称されるようになったのです。
出荷時期も8月頭から9月下旬までの2ヶ月をかけて「新水」「幸水」「豊水」の順番でうまくリレーをしていきます。
昭和50年頃までは梨の横綱といえば青梨の「二十世紀」、赤梨の「長十郎」でしたが、現在では立場が逆転し、幸水と豊水が梨栽培面積の約50%を占めるようになりました。
選び方
果皮に張りがあり、ヘタがピンとしてずっしりと重いものを選びましょう。
保存法
赤なしの中では貯蔵性がもっともよい品種です。
ポリ袋に入れて冷蔵庫に入れておくとより一層長持ちしますが、あまり冷やすとかえって風味を損ないますので、食べる数時間前に冷蔵庫に入れるのがもっともよいでしょう。
栄養価
90%は水分であるため、熱を冷ましのどを潤すことで、食欲増進や疲労回復に効果があります。また最近の研究で、ソルビトールの含有量が多く、便通を良くし、血糖値を抑えて糖尿病予防に効果的であることがわかってきました。さらに、食物繊維のリグニンが発がん性物質を吸着し、大腸がん等を予防することも判明しました。
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