由来 |
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原産地は中国。
日本には14世紀に「丸きんかん」という品種が渡ってきたのが最初です。 その後「長きんかん」という品種が江戸時代前期に渡来したといわれています。
現在日本で生産されているのは、ほとんどが「寧波(にんぽう)」(別名・明和)という品種です。中国の浙江省原産で、1826年に浙江省寧波の船が難破し、修理のため静岡県の清水港に寄港した際、砂糖漬けの果実をもらい、その種子を播いたのが栽培の始まりといわれています。 |
出回り期 |
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シーズンは11月~4月。ピークは12月~2月。 |
見分け方 |
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ダイダイ色が濃く、表面にツヤがあるものを選びましょう。
実がしまっていて重量感のあることも大切。香気に富み、へたが枯れていないこともポイントです。 |
保存方法 |
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低温による障害を受けやすく、水分の消失が早い果実ですから、冷蔵庫には入れず冷暗所に置くのが良いでしょう。10日程度が目安で、新鮮なうちに生で食べきるか、後で紹介するようにマーマレードやシロップ煮として加工しましょう。
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栄養 |
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果物の中では珍しいことに、カルシウムが豊富に含まれています。果肉に75㎎、果皮には130㎎と、生の果実の中では最大の含有量です。 また、柑橘類ですからビタミンCやカロテン、ビタミンA、Eなども多く、冬場の風邪予防には最適といえます。
(ビタミンCは果肉で30㎎、果皮で70㎎) 皮に含まれる油には咳を静め、淡を抑える効果があります。シロップ煮やマーマレードに使われるのも、こうした効用とのマッチングに適しているからでしょう。
さらに、胃や肝臓の働きを正常に整える働きもあります。 |
レシピ |
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金柑のマーマレード
材料:金柑 お好みの量、砂糖 金柑と同量
①金柑を水洗いし、へたを取り除く。
②金柑を細くスライスし、種を取り除く。
③なべに少量の水を入れ、金柑と同じ量の砂糖で煮詰める。
※煮はじめにはアクをこまめに取り除き、焦がさないようにかき混ぜながら煮ることが大切。
金柑酒
材料:金柑500g、氷砂糖200g、焼酎1.8リットル
①金柑を水洗いし、よく水を切ってへたを取り除く。
②密閉容器に金柑を入れ、氷砂糖を入れる。
③続いて焼酎を入れ、容器のふたを閉めて冷暗所に置く。
④2ヶ月ほど寝かして出来上がり。中の金柑も食べられます。 |