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果実の知識

はっさく
Hassaku Orange
~純日本産の晩柑類です~
みかんの他にも日本で食べられる柑橘類は数多くありますが、古くから人々に好んで食されてきたものの代表格が八朔です。
皮は厚めでなかなかむきにくいですが、歯ごたえのある淡黄色の果肉、ほどよい甘味と酸味、そしてなにより独特のほろ苦さが八朔の特徴です。 由来果樹の特徴や果実が文旦に近いことから、文旦の雑種と考えられています。
瀬戸内海の因島(広島県に属します)田熊町の惠日山浄土寺の境内に古くからあった木が原木で、1860年に当時の住職・惠徳上人が偶発実生として発見しました。ここより愛媛・徳島・高知・大分・熊本・和歌山へと広まっていきます。 最初はいろいろな名前で呼ばれていましたが、旧暦の8月1日ごろから食べられるということで“八朔”という名称がつきました。「1日(ついたち)」のことを「朔」と書くのです。言い伝えによると、惠徳上人は毎年八朔の日に果実を檀家に配って賞味したとされています。しかし、旧暦の8月1日は現在の暦の9月下旬。明らかに実りの時期とずれており、名前の由来の真相は今もってナゾが残されています。
出回り期
シーズンは2月から4月でピークは3月です。
生産量
全国的に生産量は減少傾向にあります。これは、外皮が厚くてむきにくく小袋もむかなければ食べられないといった手間の問題と、柑橘の中では果汁が少ないこと、ライバルであるグレープフルーツの普及などが原因と思われます。しかし、独特の風味とほろ苦さは他には代えがたいもので、根強い需要は今後も続くことでしょう。日本人好みの晩柑類として、もう一度見直してはいかがでしょう。
品種
●普通八朔
12月に収穫し、貯蔵して1月~3月に出荷するパターンが一般的。 一部では3月ごろまで木に成らせておき、「木成り八朔」「完熟八朔」として出荷しています。こうすると果汁も豊富になり甘味も強くなります。

●紅八朔
紅八朔の果肉は橙黄色、果皮は淡橙。普通八朔に比べて果汁が多く、糖度が高いのが特徴です。2月に収穫され、貯蔵性にも優れていますから、ある程度長期に渡って出荷できる長所も持ち合わせています。
見分け方
中晩柑類の鮮度を見分けるには、「へた落ちしていないものを」とよく言われますが、八朔に限っては気にしなくてよいでしょう。もともと八朔はへたがとれやすい果実です。
手に持ってみてずっしりと重量感があり、皮の色の濃いものを選んでください。
成分
ビタミンCは100グラム中40ミリグラム含みます。八朔を丸ごと1個食べれば、成人が1日に必要なビタミンC量を摂取することができます。 八朔の苦味の成分はナリンギンという物質で、ビタミンPの一種です。ナリンギンは高血圧の予防に効果があります。果肉よりもじょうのう(袋)に多く含まれています。じょうのうを手でむいて八朔を食べる時、指先をなめてみると非常に苦い味がします。これはじょうのうのナリンギンが溶け出して指についたからです。 八朔にはビタミンCとビタミンPを豊富に含んでいますから、すばらしい健康食品といえます。
食べ方
生で食べるほかにも、果肉を取り出してサラダに混ぜると一層さっぱりとした風味が楽しめます。
★晩柑サラダ★
材料(4人分)
八朔、ポンカン、ネーブル、甘夏・・・各1個 ゆでたマカロニ・・・100g プレーンヨーグルト・・・1カップ マヨネーズ・・・大さじ3

材料の柑橘類を房むきにし、マカロニとあわせておく。
ヨーグルトとマヨネーズを混ぜたものをあえればできあがり。
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