歴史 |
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1954年(昭和29年)、カリフォルニア大学においてフロスト博士らがキング(九年母の一種)と地中海マンダリンを交配し育成して誕生したのがアンコールです。その後の1965年、キャメロン、スースト両博士によって選抜発表されました。日本には1969年(昭和44年)に農水省によって穂木で導入されました。 |
アンコールの家族・親戚 |
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アンコールは親としても活躍しており、最近の多品種ブームの一翼を担っています。
アンコール自体は種の多い品種ですが、子供達で商品化されたものは種が少なく、食べやすいものが多いようです。
○あまか【清見×アンコール】 平成8年誕生。平均200g。形は温州みかんに似ていて、皮がむきやすく、アンコールの香りが漂います。果肉の袋はやわらかく、袋ごと食べられます。種は無く、多汁のおいしいフルーツです。温州ミカンよりも糖度が高く、アンコールゆずりの豊かな香りが魅力です。
○せとか【清見×アンコール×マーコット】
出回り期12月下旬~3月。
平成10年誕生。酸味と甘味がマッチした非常に上品な味わいです。瀬戸内海で開発・栽培されたのでこの名がつきました。種はほとんどなく、袋ごと食べられます。温州みかん・オレンジ・アンコール・マーコットの良い部分を受け継いだ、良血品種です。
○カラオレンジ【尾張系温州みかん×キングマンダリン】
出回り期4月~5月。
「カラーオレンジ」とも呼ばれます。
大正4年誕生。生まれは古いが、最近改めて見直されてきた品種です。外見は温州ミカンに似ていますが、香りが強く、ジューシーで濃厚な味わいです。種はほとんどなく、袋ごと食べられます。 |
特長 |
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■見た目は濃い紅色が印象的。「太陽の果実」というイメージがピッタリきます。
■特有の強い香りを持っています。
■とても濃厚で個性的な味。その甘さとコクは独特です。
■大部分がハウス栽培なので、柑橘類の中では高級品種として値段も高めです。贈答用にも使われます。
一度食べたら忘れられず、アンコールしたくなる味だからこう名付けられました。 |
選び方 |
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形が良く、表面にキズがなく、なめらかでツヤのあるものを選んでください。また、手にもってみてズッシリと重量感のあることもポイントです。
アンコールには「コハン症」といって、表皮にしみのようなものが付くことがありますが、中身の品質には影響ないので気にする必要はありません。 |
保存方法 |
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気温がそれほど高くない時期ならば、風通しのよい冷暗所に置いておくだけで十分。
暖かい時期ならばポリ袋に入れて冷蔵庫に入れておくと良いでしょう。 |
栄養価 |
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メラニン色素の沈着を防いでシミ・ソバカスを予防するビタミンCがたっぷり。
ビタミンAも豊富で肌の美容に効果的。袋や筋には食物繊維がたっぷり含まれており、整腸作用に威力を発揮します。 |