| 由来  | 
                
                
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                  昭和47年に、農林水産省久留米果樹試験場で清見とポンカンをかけあわせて育成されたのが最初です。当初は栽培の難しさから国の育成品種としては認められませんでしたが、熊本県不知火地方で栽培されるようになってからは、県をあげて栽培に取り組んだ努力が実り、高品質なデコポンの育成が可能になりました。 時代は“ポスト温州みかん”の模索期と重なっており、デコポンの登場はみかん産地にとっては救世主的存在として歓迎され、「柑橘の切り札」とまで評価されるようになりました。 産地によって、不知火(しらぬひ)、デコポン、キヨポン、ヒメポン、ラ・ミポリンなどの名称で呼ばれ、市場も混乱しましたが、平成9年にデコポンの登録商標に統一され、現在にいたっています。  
                  「デコポン」という名は、不知火のうち一定の基準(糖度13度以上、クエン酸1.0%以下)をクリアしたものだけがその名を使用することができ、全国統一糖酸品質基準を持つ日本で唯一の果物でもある。 | 
                
                
                  | 出回り期 | 
                
                
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                  シーズンは12月~4月。そのうち、ハウス栽培は12月~2月、露地で3月~4月が出回り期となります。 | 
                
                
                  | デコポンの“デコ”  | 
                
                
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                  デコポンは清見にポンカンを交配して育成されたくだものです。このため、ポンカンの特性である隆起(デコ)が、発芽から開花期までの、昼夜の温度較差が大きい場合に発生します。特に温度差が15℃以上になるとデコの発生率は上がるようです。 また、若くて樹勢の強い木ほどデコは出やすく、樹勢の弱い木ほどデコは小さくなる傾向があります。  
デコのないものは「デコポンらしくない!」と敬遠されがちですが、甘さ・おいしさには関係ありません。  | 
                
                
                  | 見分け方  | 
                
                
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                  見分け方としては、色ムラがなく、持ってみてずっしりと重量感のあるもの。表皮に乾燥からくる皺のないものを選びましょう。ただし、もともと果皮(表面)が他の果実に比べてしなやかになる性質を持っており、表面に張りがないからといって果実本来の味・品質は失ってはいません。  | 
                
                
                  | 保存方法  | 
                
                
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                  皮が薄くてむきやすいというデコポンの長所は、裏を返せば伊予柑や八朔などに比べて果皮がデリケートであることを意味します。あまり手荒な扱いは禁物。  
温度が高いところに放置すると果皮がしおれやすくなるので、10℃以下の場所に保管しましょう。また、5℃以下になると今度は低温障害をおこしますので注意が必要です。  | 
                
                
                  | 効用  | 
                
                
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                  糖質はショ糖が過半数を占め、果糖とブドウ糖が含まれています。酸の主体はクエン酸。果肉にはカリウム、マグネシウム、カルシウムが多く、ビタミンではC、A、B1が豊富に含まれています。 食物繊維の宝庫です。  美肌、便秘に効果があると同時に、大腸ガン予防・肥満防止・コレステロール低下等、健康面でも文句なしです。 | 
                
                
                  | 食べ方 | 
                
                
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                  皮は手を汚さないで簡単にむくことができます。  種がほとんどないので、袋ごと食べましょう。 |