9月30日（水）、米泉公民館にて「食生活を考えるみんなの集い」が開催されました。参加者は米泉ボランティアの会の皆様、22名。年齢層は30〜70代で、この会は本年の1月にも当協議会に参加くださいました。（その模様はこちら）
 調理室にお邪魔すると、皆さんお揃いで胸に「米泉ボランティアの会」と刺繍の入ったオレンジ色のチェックのエプロンをしていました。この会は一人暮らしをしている高齢者に、月に一度お弁当を配っていて、もう20年間も続いています。市や厚生労働省から表彰もされており、大変輝かしい功績を持つ方々です。
しかし、「お弁当の献立には毎回悩むのよ。でも、やっぱり作るのが楽しいし、美味しかった。ありがとうって言われると嬉しいし励みになるね」とおっしゃっていました。そこで石野先生も今回はお弁当にも使える料理を考えてくれました。むかごや栗を使い季節感を出したり、にんじんやれんこんを大きめに切り煮込む事で、煮崩れせずに、柔らかく高齢者でも食べやすいよう工夫してあります。
 料理も完成に近づいていましたが、メニューとは別に、余った鶏肉の皮を生姜と塩、砂糖、だしで炒めてもう一品作っている方がいました。何も言わなくてもサッとできてしまうあたりはさすがです。ご飯も残った分はおにぎりにし、食材を無駄にはしません。
試食会では…
今回の「むかごごはん」の"むかご"とは長芋の成長過程で、つるの途中の葉の付け根に出来る球芽のことで、石野先生の助手の今野さんも知りませんでした。「昔は山で拾って来たりしたんだけど、最近は知っている人の方が少ないわよ」と先生。生徒さんも、初めて食べる方や「塩ゆでなら食べたことあるんだけど」という方が多く、懐かしんだり、関心していらっしゃいました。
見た目は豆のようで、皮ごと食べられ、食感はシャリシャリとしていて、ご飯に混ぜると食感がポイントになっていました。
 市役所の村上さん
私は食育に大切なのは野菜だと思っています。野菜は欠かすことのできないものです。毎回の食事に多く取り入れ、知識も一緒に増やしていって欲しいですね。この間、のどの痛い時に、大根の絞り汁でうがいをすると良いと聞いたので、やってみたところ、のどがスーとして痛みが治まった気がしました。このように、普段から私も食育を生活に取り入れています。
片山野菜部会会長
今、加賀蓮根は旬を迎えております。県外からも評判が良く、リピーターも多いです。粘り気が強く、摩り下ろして団子状にすれば汁の実になります。これは石川県特有の食べ方でオススメです。他にもお好み焼のつなぎに使う人もいます。
今回のメニューは＜実りの秋の野菜を使って＞
■ 鶏肉とれんこんの梅酒煮
■ しいたけ、しめじとほうれん草ののりあえ
■ むかごご飯
■ いちじくの黒砂糖煮
レシピはこちらで紹介しています。ご覧下さい。
Q&A
質問：この間ニュースでやっていたルビーロマンは誰が食べるんですか？
回答：この前の25万円でセリ落とされたものは、結果的には1粒ずつばらされてケーキにのせられ販売されました。お店側としては、あそこまで特別なもの（今年初のプレミアムグレードだった）は、損得を抜きにした値段をセリでつけることがあります。誰が買ったか、どこが仕入たかがテレビで放映されるので、それ自体がお店の宣伝になるという効果もありますしね。
質問：赤ずいきは酢の物以外にどんな料理がありますか？
回答：ずいきは酢と反応して赤くなるので、色を気にしないのであれば、炒め物や煮物に使えます。ただし、アクが強いので下処理をしてから調理してください。
質問：今年さつまいもの苗を買ってきて家庭で育てたのですが、収穫してみると、とっても大きな芋が一つしかでなかったんです。苗が悪かったのですか？収穫が早かったのですか？
回答：さつまいもは霜が降りてしまうとダメなので、11月の中頃までには全部収穫してしまわないといけないんです。苗が悪かった訳ではなく日照時間や降水量、土地柄、気象状況など、いろいろなことが関係してきます。適地適作というのは言葉の通り、その土地に適していて、食材が本当に美味しいことを意味しているのだと思います。
質問：今の赤皮かぼちゃは美味しいですか？昔はベチャベチャしていましたが。
回答：今もベチャベチャしています。色はきれいですが、コボコボではないので、スープや彩りに使うといいと思います。好みの問題ですが。
ご参加くださった皆さんありがとうございました。 |
